どんよりした天気です、ラポール歯科栗田です。
今回は、歯の中に存在する神経の治療に関してです。
虫歯が大きな場合、歯の根っこの先に膿をもった場合に行います。
歯の中は全く見えず、参考になるのはレントゲン写真だけです。レントゲンも3次元
を2次元に変換している為、ひずみがあるので正確な歯の実長を知ることはできません。
そこで活躍するのが、根管長測定器なのです。
この機械を使えば、歯の正確な長さを知ることができ、神経の先まで、治療機械が
到達しているか?を知ることができる訳です。
昔は、平然と手指の感覚で神経の治療が行われてきたようですが、その時代の
匠の世界で長さをしることは今や完全になくなりました。
誰でも簡単に、歯の長さを正確に知ることができる訳です。
神経の治療時この機械を使っていれば、ピーピーと音がなっているはずです。
ただし、この機械は長さだけをお知らせするものなので、洞窟のようにいくえにも
存在する神経の全貌はうかがい知ることはできません。また、神経は患者さんに
よって1本だけとは限りません。
そこは依然、匠の技術や、繊細な手指の感覚が必要となる部分でしょう。