2022年 1月 の投稿一覧

僕ら歯科医は歯の全貌を見たら、すぐ上下、左右、前から何番目の歯か❓わかるんです❗️

桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️

僕らは学生時代に患者さんから抜いた歯を薬液保管していて、消毒してから、その抜去歯を模型に埋め込み、実際に削ったりする授業があります。

歯医者なら、必ずやった事があると思う。どこの大学でも、、、

先日、今僕に付いている女医に学生時代と同じその模型を作り、形成や根管治療などを指導している。何だかとても懐かしい気分になる。解剖実習と同じで保存している薬品の影響で削り出すと、物凄い異臭がするのである。たまらん、、、

もちろんプラスチックの歯の既製品もあるのだが、より本物の歯を削った方がいいに決まってる。

模型の台座は予め僕が自分の医院で作ってあげていたので、そこに歯を差し込むだけでいい。その時に抜いた歯を見て前から何番目か右左、上下を判断して差し込む。

これ、良く考えると、ひと目見て分かるって、凄い事だなと、、、、

これは石膏の棒から歯の形を彫刻した物、学生時代作。思い出に今でもとってある。

僕らはさまざまな歯を他方向から見て、どこにある歯だか解るように教育されている。こんな彫刻家みたいな授業があるし、極めて専門的、悪く言えば、潰しの効かない職業である。

18歳で一生涯の職業が決まるって、今考えると凄い事だなと、、、、、歯科大出てサラリーマンって聞かないし、、、。いるらしいが、、、、

画像を見てもすぐ、差し歯であるかも分かるし、芸能人などの治療後もすぐわかる。

口腔内のプロとも言えるが、在学期間の6年間って必要だったのかな?

 

歯科医師国家試験❗️昔の事なので、だいぶ記憶が、、、❗️

桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️

大学6年生になり、何回かの卒試をクリアーすると、国家試験を受けられた記憶がある。卒試で本番の国試合格が危うい人は留年だった気がする。

僕らの学部は6年制の学部であり、他の学部と違い、普通に留年する。幸いな事に僕は6年で卒業したが、同期の6年生は入学時の半分ぐらいだったと思う。後は上から顔も知らない先輩がダブって同学年に。

本当に特殊な専門学部であることが言える。

国試は2日間に渡り朝から夕方までずっと試験だった。今から思えば今の僕なら耐えられない。基礎教科、臨床教科を含めて膨大な範囲の中から出題される。出題者は全国の歯科大学の教授達である。

この国試対策に全国の歯科大学は全力を挙げている。何故なら、この国試合格率が次年度の大学入試志願者数に直結するから、、、僕らはどこの大学を出ても国試に受からないと実際の患者さんに診療行為ができない。故に国試合格率が高い大学が大学入試で人気となる。

もうすぐ今年卒業の学生さんが国試を受ける。今年の合格率はどのぐらいかな?僕は毎年、母校の合格率を確認している。今は歯科医の数を抑制するために、国が国試を難しくして合格率をコントロールしている。歯科大に入ったは良いが、6年での卒業も国試も難化していると言う。医科もそうだが、歯科は卒業が大変だし、ライセンスの取りづらい時代になっている。

この先、どんな歯科医が誕生するのかな?

医療人としての矜持❗️医療従事者として生きる❗️

ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️

今日はたいそうなタイトルにしております。何故なら、僕の近しい方がコロナで亡くなったからです。

義理の父になります。

実家のある栃木県宇都宮で小児科医をしておりまして、地域医療に貢献しておりました。高齢ですが現在も現役で診療を。

お正月の休日診療でもコロナ患者さんを診察していた様です。

僕自身も開業医ですし、土日も診療がある為、会ってゆっくりお話しする機会は普通の家庭より少なかった気がしている。

正月明けより入院しておりましたが、、、連絡があり、後、二、三日がヤマだと医師から連絡がありました。高齢でしたし、すぐに重いケースになったのかもしれません。肺炎です。

その日、孫と娘は一緒に電話で直接話す事ができたようです。

結婚の報告、孫の成長には、目を細めて喜んでもらっていた記憶が強いです。あまり多弁な方ではありませんでしたが、僕には、医師としての矜持、確実に伝わっておりました。家族的には頑固な所はあったようですが、僕的にはそれがなければ大変な医療の仕事はできないと考えていました。

悲しいお知らせを聞いた時、悲しさと共に、医療人としての終いとして、よかったのかな?思いました。痛み、苦しみが長いよりかは、、、、

役者も舞台上で死ねたら本望などと言いますが、医師も皆、診療所で死ねたらと考えているのではないでしょうか?僕だけかな?

僕の親族には医療関係者がおりません。身近で医師としてのプライベートや診療にかける想いを間近で見れたのはお父さんだけでした。

直接、こうしなさい、ああしなさい、と言う方ではありませんでしたが、僕には医療とはを感じ取れた大先輩でありました。僕はお父さんよりも更に熱いタイプです。引き継ぎますね❗️

長い間、お疲れ様でした。合掌。

前歯を失う、ブリッジ❗️インプラント❗️デンチャー❗️どれを選択する❓

桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️

前歯を失う、、、前歯は機能(噛む事)以外に見た目(審美性)が多分に要求される箇所である。今がマスク生活であっても、、どんな治療を選択されたとしても治療が終了するまでは仮歯はマストであると考える。

だってこんなになってしまうもの、、、

友達である。街で見かけるかも、、、商店街の仲間。

前歯の治療の第一選択はブリッジであると考えている。ブリッジには失った歯の両脇の歯を削らなくてはならなデメリットがあるが、治療費用、期間など、を総合すると前歯には向いている。コスパも良い。

インプラントも出来なくはないが、前歯の骨幅、軟組織の追加処置、仮歯などの面から、成功率や満足度で次点になる。

もちろんブリッジでも軟組織の移植などが必要になる場合があるが、それほど難易度は高くない。

僕自身が前歯を失ったら、第一選択はブリッジだ。ただその考えは僕自身の物である、患者さんのお考えにより変わる事もある。

インプラントでもブリッジでもその前の抜歯処置が実はかなり重要なんです。この処置時にいかに顎堤を保存できるか?この辺は患者さんにはなかなかおわかり頂けない部分になる。皆さん早く抜いてくれたから上手いとか、、

僕はその後の処置を見越した抜歯なんです。

治療は抜歯から最終的な歯が入るまでが1つのストーリーなんです。全て繋がっているのです。

極論、インプラント予定の抜歯とブリッジ予定の抜歯は、同じ歯を抜く処置ですが、全くポイントが違う抜歯なんです。

皆さんもよ良く先生と相談してから大切な歯の治療方針を決定してください❗️

花粉症がはじまった。鼻茸かな?

 

神経の治療❗️ラバーダム防湿って知っていますか❓知らないでしょ❓

桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️

なんだか?苦しそうですね?これ何だか知っていたら歯科治療の達人級。これ神経の治療時に使用するラバーダム防湿と言う方法なんです。

治療する歯だけを露出させ、外部からの唾液の侵入を遮断する、ゴムのマスクみたいなもの。知らなくて当たり前、日本での使用率は5.4%なんですもん。何軒もの歯科医院で勤務や見学しましたが、見かけたことはありません。ただ大学時代の実習では必ず使用していた記憶があります。じゃあなんで実際の患者さんで使用しないの?、、、、、、、

歯科医院として採算が合わないからです。

自由診療ならともかく、現在の診療報酬では、保険診療でラバーダムを施すことは経営的に難しいからです。

やる事が良い事なのに、使用率が低く、矛盾してますよね?

道具も手間がかかる、現在の歯の神経の治療の保険点数が圧倒的に低いからです。見合った報酬が得られるなら歯医者は皆、やりますよ❗️だってラバーダムをする事が良い事だとみんな知っていますから、、、、歯医者、全員、、、、

やりたくないではなく、できないのです。制度的に、、、経営的に、、、

歯の神経の治療を専門的、造詣が深い先生達の学会、日本歯内療法学会でのアンケートでも必ず使用する先生は25.4%です。この中には保険外で費用を頂いている先生が多くいるでしょう。。。

ちなみにアメリカでの歯科治療ラバーダム使用率は、92%です。ただ保険制度が違うので日本の治療費の10倍はかかりますよ、、、、

だから海外赴任する方などは、赴任前に日本で歯を治すのです。

何十年と歯科医側からお願いしても一向に変わりません。極論、日本での神経の治療を政府として、これぐらいでも十分でしょ!と考えているのかな?財源がないのはわかりますが、、、、、、もう少し、、、、考えてよ、、、

歯科医は全員、思っています。間違いなく。

 

 

 

最近の仕事に関して❗️インプラントが多いですね〜❗️

桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️

寒い日が続いております、今年は雪も降ったし、厳冬ですね、スキー場は喜んでいる事でしょう、、、、毎年想う事ですが、大学時代の6年間、寒がりの僕がよく北海道で過ごせたな❗️!と、、、

知り合いも誰1人無く、一人暮らしも初、ましてや寒さが半端ない北海道.水抜き失敗して水道管破裂させたな〜勉強辛くて、ノイローゼにもなった.

全てが懐かしい思い出である.

本日のケース.

良いんじゃないか.100点で、インプラントのセレクト、埋入深度、角度、近遠心.隣在歯があるケースは難易度が高くなく比較的処置が容易である事が多い.

他院さんのケース

デンタルです.意図的に近心よりに埋めた。7番のペリオが怖い.動揺しているし、インプラントをしない他の先生からの依頼である.ブリッジの支台歯には向かないので、、、との事だが、、インプラントだって、、、、ペリオがあれば、、、大先輩の先生だし、、、全力ですよ.オペ前に何回か来院してもらい、徹底的に7番をSRPした.だが予後が心配、、、、、、

両方、完璧だろうよ.

こんなのもやっております.

デンチャーですね.何でもやりますよ.

折れてしまったそうです.高齢な方に多くいるパターンですね.

忙しくしています.最近また、こんな本を読んどります.

焼酎の図鑑❗️先日はお土産でくり焼酎を頂いた.

とりとめのない話ですいません.

 

 

噛み合わせの重要性❗️食いしばり❗️歯軋り❗️無意識のうちに❗️

桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️

異常な噛み合わせの習慣が歯周組織に与える影響は、虫歯や歯周病に匹敵するぐらい大きなものなんです.

自分でも確認できますよ❗️通常の治療をしていても患者さんの舌や頬の粘膜が見えたら感じる事、多々あります.こんな感じです.⬆️

寝ている間や昼間の通常時は上下の歯は接触していないのです.これを安静空隙と言います.

簡単に言うと、歯が休んでいる状態という事.歯の気持ちになると、この時間が少ないとなんだか大変そうですよね?常に力がかかった状態だと、、、、辛い.

この緊張状態が長く続くと、歯周病菌、虫歯菌の悪さをさらに助長するのです.

怖っ、、、、、、、、

自覚されてる方もいますが、なかなか問診だけで発見するのは難しい場合もあります.大事なことなんですが、歯医者に来たらまず、虫歯だったり、歯周病の治療を希望すからね〜理解して頂くまでに時間かかるし、、、、、、

治療は噛み合わせ調整やマウスピースなどなど、、、、対処療法です.

あなたも思い当たる事ないですか?

手枕、腕枕、受話器の肩ばさみ、休憩なしのPC作業、片方ばかりで噛む、歯軋り、高い枕、硬い枕、うつ伏せ寝、ストレスのかかる仕事.など、、、、

メンタル的な側面も、、、一つも当てはまらない方はいないだろう.

こんな世の中、ますます増えている気がしてならない.現代病だね.

 

 

 

 

 

 

1本でも歯を残す意味って❓凄く大切な事なんです❗️

桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️

虫歯の判断基準は診るドクターにより差異がある事は事実です.何軒もの歯科医院で働いていると複数人の先生がおり、千差万別であるといつも感じる.

僕の基準は極めてシビアである.医院によってはこれを虫歯とカウントしないのか?と感じる場合が多く、治療の最終日に、これでメンテに入るのか〜?と感じてしまう事が多々ある.自分の医院の最終日とは明らかに違う.

話は変わるが、歯を一本でも残すことは大事である.何故なら、歯は味覚、触覚を司る感覚器官の要素が多分にあるからだ.

入れ歯になったとしても、根っこだけの歯があるだけでも随分違う.

総入れ歯の安定は他の治療に比べて、とても難しい.若い先生や女性ドクターは総じて苦手分野の方が多いのではないかな?

もちろん歯が残っていれば、バネをかけることが可能である為、入れ歯はより外れにくくなる、それだけで歯を残しているのではなく上記の理由で患者さんのQOLに多いに関与するからです.

特に高齢者は様々な科で投薬治療を受けている事が多く、薬、その病状を詳しく聞かないで抜歯する事は極めて危険である.

それならば尚更、傷んでいない残根となった歯は残しておくべきである.僕はその考え方である.

色々な判断基準があると思うが、入れ歯でもできる限り、天然歯の感覚に近づけたい.