桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️
歯科医でも往診する事ってあるんですよ、老人ホーム、介護施設や病院などに出向きます。現在僕の医院では行っていませんが、大学卒業後すぐに勤務した医院では請け負っていました。
午前の診療室での診療が終わってから準備をし、午後から施設に向かいます。なんだか診療室を離れるだけで僕には新鮮な感覚であった、、、院長先生の真っ赤なオープンカーに乗り出発。当時、大学出たてのペーペーの僕にはこんな仕事もあるのだなぁ?と思っていましたし、同期で訪問診療をしていた同僚はいませんでした。
赤いカマロのオープンカーに乗る僕の師匠。
病院はその殆どが半身麻痺が残る方や日常の生活に障害がある方々ばかりだったと記憶していいる。おむつの使用率が高い病院であったので、通常の病院より独特の匂いを強く感じていた、かれこれ25年近く前の話であるので今はわからないが、、、、
病院に着くなりナースステーションに挨拶と送り合わせをし診療がスタートする。
院長がテキパキと限られた道具を使い治療していく、入れ歯が殆ど、僕はアシスタントドクターとして院長の手を止めないように診療補助を、、、患者さんの殆どがおもむろにベットの横のキャビネットから入れ歯を出す。
みんな普段、入れ歯使ってんのかな????といつも感じていた、、、、、医科の先生に病室で会ってもあんた達何してんの?的な眼差し、、、、、極論、邪魔者❗️
今やよく見る光景だが、当時の訪問診療の状況はこんな状態であった、今やお口の中と全身との繋がりは密接であるとの研究結果が示されていますが、25年前は、、、、たまたま院長の診療室にその病院の婦長さんが受診されていて、入院患者さんの劣悪な入れ歯の状況を聞き、院長がなんとかならないものか?と立ち上がったと聞く。医科の先生達に歯科医が訪れる事を直談判しても皆、快く❗️な感じでは全くなく、やるならどうぞ的な状況だったと聞いていた。
今から思えば僕の師匠は先見の明があった方だと思う、現在の僕の医療観、手技など大いに影響を受けた方ですし、様々な歯科医師向けのセミナー、YouTubeで義歯のレクチャーしているユーチューバーでもある。
今の僕にあの先生のバイタリティーはない。パワフル。
慣れてくると診療を任された記憶が、必死にやっていたが突然、患者さんの手が顔面に、、、、、僕のメガネが飛んでった、、、、、、殴られた?殴られた。
あまりにも突然の事で、何が起こったかすぐには理解できなかった。
元々患者さんも僕らを快く思っていない雰囲気もあるし、老人性情緒が満載な場所、、、、
僕にも多少の歯科医としてのプライドもあったが、この件でプライド全崩壊。
冷静になり、考えた、僕がだらだらと入れ歯の調整していたからだし、いつまで経っても痛い所を取らないかならだと、、、、、ヘボすぎ、、、
今から思えば歯科医として、本当に貴重な体験をさせて頂いた期間であったと、、、、懐かしや、、、
現在、訪問歯科診療と記載された車、よく見かける様になりましたね、ついつい、車内を凝視してしまう自分がいます。僕もいつかは診療所を飛び出し、お困りの方々を、、、、いつになるやら、、、