桜新町の歯医者、ラポール歯科クリニック院長の栗田でございます❗️
今日は歯の神経の治療時、起こり得る可能性のお話です。
フレアーアップといい神経の治療開始をきっかけに細菌が活性化し、今まで無症状であった歯が急に痛み出す現象なんです。患者さんからすると痛みのなかった歯が治療中に突然痛み始めたら、とても心配になりますし、先生に疑いの眼差しに変わる可能性だって、、、、、
歯医者なら治療時必ず体験したことがあるだろう、あまり起こしたくない生体反応ですね!
先日、歯の根の先に大きな膿の袋がレントゲンで確認された患者さんがおり、神経の治療の再治療を提案し治療開始、いつもと変わらず行う。排膿もなかったので、仮の蓋で仮封、念のため投薬をし、終了となった。
次の日、自分の診療所では無い場所での仕事、携帯に自院からの留守番電話が転送されてきた、先生、神経の再治療した所が痛い、腫れてきました!!ガックシ、、、、
早く診てあげたいけど、自院からかなり離れている場所、今日こちらはアポびっしりだし断念。
このフレアーアップは論文によると、10%前後の確率で発生すると言われているが、原因は細菌学的刺激、物理、科学的刺激あるいは免疫学的要因が複合して生じると考えられている。
簡単に言うと神経の治療中であればどんなケースでも起こり得る可能性がある。
残念ながらこの方はこのケースに当てはまってしまった。
次の日、朝一から治療、治療した歯のほっぺ側がポッコリ腫れている。少し微熱もあるようだ、患者さんはこんな時期なのでコロナではありません!!解っている、この治療した歯の影響です。
悪気はないが、痛い思いをさせた事に申し訳ないと思った。
歯科治療では何も痛みが生じてない歯を治療しなくてはならない場合もある、治療後、薬の影響などで痛みを感じる場合もある事を今回のケースで伝えたい。僕らは良かれと思い治療している、少ない可能性だが病むこともある。
きちんと可能性は説明しているがどこまで伝わっているかは人それぞれですので、、、、
患者さんとはラポールがしっかり取れていたので今回は難を逃れたが、転院にも繋がりかねない事柄である、再度説明や、治療内容を記した紙のお渡し忘れがないように徹底しよう!