2012年 2月 8日の投稿一覧

栗田家

今日は久しぶりにアポ薄く、色々できてます、ラポール歯科クリニック、栗田です。

僕の両親は今だ健在でとても元気である。

母は、朝早くから老人介護施設で働いている、休みの日はガールスカウトのリーダー

でもある、僕が歯科医を目指したもの母の影響がある。小さい頃、虫歯の治療中は

母が唾液をズズーと吸っていた、歯科医院で助手をしていたからだ。

父親は典型的なサラリーマンで、島津製作所と言う精密機械の会社に勤めていた。

そんな家庭に育ち、高校まで公立に行き、一浪後、私立の歯科大学に入学した。

医学系の家系でもなかった僕にとって大学からは、未知の世界の連続だった。

ましてや、理系とは言え数学を選択教科にしていなかった僕には、受験校も

限られ厳しい戦いとなった。

大学入学後も理科は生物だけ選択していた為、化学、物理の講義は、さっぱり

わからなかった。

大学に入ってから、高校の参考書を買った事をはっきり記憶している。

大学1、2年は基礎教養といって高校の延長線の授業だと、医学部志望だった

友達は全く勉強している雰囲気はなかったが、僕には難関だった。

6年間の学生生活で僕は一番勉強したかもしれない。(笑い)

次第に学年が上がるにつれ、手先の器用さが試される授業や、専門的な講義

になり、ハンディーはなくなった。

医、歯、薬系はとにかく厳しくて留年する。家庭的に絶対、できなかった。

歯科医になり、一生勤務医しかないな~と思っていましたが、なんとか開業

もする事もできました。

ひとえに、陰ながら支えてくれた方々には、感謝の言葉しか浮かばない。

今があるのも、周りの人々のおかげ、自分の力は微々たるものだ。

感謝、また感謝である。

患者さんと僕らの考えのギャップ

昨日よりさむいですかな?ラポール歯科クリニック、栗田です。

二月に入り、少しアポイントが落ち着いてきました。

先日読んだ、雑誌の中で印象に残った言葉があります。現役の医療関係者の

言葉で、”患者は医療に対して完璧を求めてくるが、医療とは常に反省と改善

が繰り返される不完全なものだ。”

”そんな医療の本質は一般には理解されにくい。医療行為の結果が悪ければ、

業務上過失致死傷事件として立件されたり、すぐに民事訴訟を起こされる時代

となっている。”

確かに僕も同感だ、単純なミスは許されないが、医療上正しい事をしても

医療は100%ではない。

北海道の上山先生(旭川赤十字病院)の出ていた番組で先生が、患者さん

に、”先生が頑張ってやってくれてもしだめなら仕方ないし納得する。”と言われていた。

ここまで言ってもらえる存在にならなくては、と心を新たにした記憶が蘇った。

上山先生の技術は勿論のこと、コミニケーションスキル、豊かな人間性の

賜なのだろうと、医療と言う仕事は難しく奥が深いものである。

さらに上山先生は、弁護士に今のままでは訴訟になると忠告される、しかし、

それでもスタイルを変えようとはしない、上手くいかなかったのは、医者の

責任だと。その時は医者をやめると、すごい覚悟を感じた。